PMBOK理解の道のり

なんとなく、PMP試験の前後の、PMBOKに対する人々の見方がわかってきました。最近、PMPと会話をする機会が多く、ネタとしてまとまってきたので軽く紹介します。

1)わかったようなきがしてしまう
まず、3日くらいのセミナーに出て、ざっくりとわかったような気がするレベル。試験まで時間があり、余裕をカマしている段階です。

2)苦悩する/難しいと感じる/暗記に走る/パニックに陥る
PMP試験を目指していて大抵多くの人がはまるところ。PMBOKって役に立たないと言い出す頃。PMBOKを読み始めてはいるのだが、実は焦っていてあまりきちんと読解できていない。問題は、その後なのだが、ここで、多くの人がPMP試験を受け、合格してしまったりする。
PMP教科書では、このレベルから脱することはないです。

3)すらすら読めるようになる
PMP試験を一度経験すると、なんと、突然、PMBOKがすらすら読めるようになります。奇妙な呪縛から、説けた状態とも言えます。こうなると、細かいところに気づくようになります。組織計画とコミュニケーション計画の関連性、だとか。PMBOK智慧に触れた状態です。
PMBOKが何度も参照され、本全体が柔らかくなってきている段階ですね。PMBOKerが一人できあがり、です。PMBOKにおけるWBSの存在意義、とか、語ってしまう段階です。

4)どうでもよくなる
PMBOKの深さと同時に、その外側が急に見えてきます。実はこの段階までこないと、PMBOK的思考ができるようになっているとは言えないと思います。PMBOKの枠組みを通して、その外側を見る、という段階です。こうなると、PMBOKへのこだわりは無くなります。脱PMBOKerですね。