不確実性を楽しむこととITプロジェクト

好川さんが(http://people.weblogs.jp/pm/cat19393/index.html#a0000099918)面白いことを書いています。この中で、「ただし、これはプロジェクトという言葉を額面どおりに解釈した場合のことだ。IT業界のプロジェクトのように、猫も杓子もプロジェクトという場合には該当しない。」これは深いです。IT業界における真のリスクマネジメントを説明し難いのは、このあたりに原因があるのでは、と、感じられます。ITな人にリスクをわからせようとしてもわかるわけがないのかもしれません。

ところで、最近、組織やコミュニケーションの問題の一部も、不確実性のような事柄として考えることができるのではないかと思ってきています。人間関係の問題は、仏教的には、期待と、それに対する裏切り(と思う錯覚)ではないでしょうか。私の勝手な前提条件を相手がそれと認識せずに、私の期待以外の行動を取り、それをもって怒り・悲しみ・脱力感を感じる、、、と。その勝手な前提条件をもう少し合理的に考えておけば、人間関係を不確実な事象としてドライに捉えられるのではないかな、と、思ってきています。

尤も個人的には、最早、誰にも何も期待しないようにしたほうが幸せだと思っています。心を自由にするということはそういうことのようですし・・・・・。とりあえず合掌。