PMBOKが使えない理由

好川さんのブログがおもしろいです。
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  • それは、PMBOKのメインとされているものはツールと手法とインプットの種類(プロセス)であるが、実際に使うときに重要なものは、インプットとアウトプットに関する明確なイメージである。
  • PMBOKマニュアルのように外延で書くのは簡単だが、言葉の実体を定義するのは結構難しい。その言葉にいかに適切な内包を与えるかというのは、経験に左右される部分が大きい。
  • PMPは外延(の記憶)を試す試験である。PMCDFは内包を問題にしようとしている(Personal Competenceはどれだけうまく内包を実行できるかを問題にしている)。

ということは、内包を自分で作り出せる・維持できる者だけが、PMBOKを生かせるということになるのではないでしょうか。思うに、PMBOKという外延を理解することは、結構誰でもできるわけです。ところがその言葉の実態である部分を作っていくことはかなり困難です。その困難さに、漠然と皆さん躓いている、というのが実態のようです。

ところで、言葉に拘りをもって調べてみました。

  • 内包:概念の適用される範囲(外延)に属する諸事物が共通に有する徴表の全体。形式論理学上は、内包と外延とは、反対の方向に増減する。たとえば学者という概念は、哲学者・文学者・科学者・経済学者などの学者の全種類を包括するが、学者という概念に「哲学研究」という徴表を加えると、内包はそれだけ増加し、外延は反対に減少する。内容。(広辞苑
  • 外延:ある概念の適用されるべき事物の範囲。例えば金属という概念の外延は金・銅・鉄などである。(広辞苑

どちらの例も納得がいかないのですが、なんとなく理解ができたように思います。
ということは、PMPとしては、PMBOKとPMCDFの両方へのバランスの良い取り組みが必要、ということでしょうか。。。。

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